ダウニーJKの香り

会社員の会社員による誰のためにもならないくそ日記

ビッグコミック

小さいころの僕らにとって週刊少年ジャンプを毎週買っている家庭は憧れだった。
お父さんが毎週買っている、お兄ちゃんが毎週買っている、そんな家庭が羨ましかった。

誰よりも早くアニメやコミックの先を知ってる。そんな奴らが羨ましかった。

うちの親父はずっとビッグコミックを買っていた。
トイレの本立てに立ててあって毎朝うんこしながら読んでたんだけど、子供の間での流行のアニメや漫画はなくて腹立たしかった。

ビッグコミックなんか止めてジャンプにしてよ」
そんな交渉もしたことはあったけど、親父は聞いてくれなかった。

そのころはジャンプを買ってこない親父はクソだと思ってたし、自分が大人になったら毎週ジャンプを買って子供に見せてあげられるような大人になろうと思ってた。と、ふと最近そんなことを思い出す機会があった。


「ワンピース読んでないなんて人生の半分は損してるよ」
この年になってやっとわかった。
そんなことを言う大人にだけはなりたくないと思った。