ダウニーJKの香り

会社員の会社員による誰のためにもならないくそ日記

はなきん

金曜日の夕方の駅前、世間は花の金曜日と呼ばれるそれでいつもより人通りが多い。
待ち合わせをしているらしき人も多くいて、買い物を終えた自分はとくに用事もなく、一服しながらその様子を見ていた。
学生さんだろうか、男女が2人ずつ集まって誰かを待っているようだ。
男のひとりはやたらと身振り手振りの多いハイテンションなおちゃらけキャラで、もうひとりはどこか落ち着いた中に余裕が感じられるが好青年と言った感じ、女は二人とも今風の栗色の毛の清楚系ビッチといった感じでシフォンスカートに黒タイツを合わせたとりあえず無難な感じだった。

しばらくぼーっと眺めていたのだが、しきりにハイテンションのおちゃらけ野郎は「ウェーィ!」や「ウォー!」といったデカイ声でをあげている、あげたがっている。
なにが彼をそうさせるのだろうか、実は彼は大学デビューというやつで、今まで憧れの目でみてきたが実現てきなかったリア充と呼ばれる人たちの振る舞いを真似ている。今まで格好良いと思って見てきたがその輪にはいることができなかったそれを真似ている。それが彼の中の格好良さだ。

その隣で微笑むもうひとりの男、適度におちゃらけ野郎のウザ絡みにもアクションを返しつつ「もうたじたじだよ」と言わんばかりの爽やか苦笑いを女子に送っている。
とくに目立ちたいという欲はない、無難に"いい人"のポジションを狙っている。
これが彼の中の格好良さなのだろう。

そうこう考えている間に空が急に暗くなり遠くから雨の臭いがしてくる。

僕はタバコの火を消し足早に原付へとむかいながら思う、この意味のわからない駄文を下村という男が よくわからない一言を添えてTwitterに晒すだろう。

そしてその取り巻きのよくわからない人たちも見にくるかもしれない。

「糞つまらない」「時間を無駄にした」「書いたやつは頭が悪い」そういった感想をもって各々が帰っていくだろう。

途中で書いていて\うそです/とふざけたり、自虐ネタに落とし込んでオチをつけようとも考えた。

でもなにも浮かばなかったし、僕にはそれ程の力がない。

そして今も終わりが見えない。
俺はこれが格好良いと思ってる。