ダウニーJKの香り

会社員の会社員による誰のためにもならないくそ日記

食卓にお肉が届くまで

あーそういえば免許の更新のハガキが届いたんだったなぁと思いながらも今日は気分じゃないのでパス、ふと立ち寄った書店でアサヒカメラだったか、日本カメラだったかをパラパラとめくってみた中で思わず手を止めて見入ってしまった一枚があった。
本橋成一写真展「屠場〈とば〉」の特集記事の中の一枚で大きな牛の皮をナイフ一本で剥ぐ一人のおじさんを撮ったモノクロ写真だった。
最初はなにか不思議なSF映画のワンシーンを撮ったもののように見えて、なにが写っているのかよくわからなかったので興味本意で手を止めたが、気づけば夢中で全てのページを見終わっていた。

以前、絶対に検索してはいけない検索ワードなるまとめを見ていた時に貼られていたリンクのYouTubeで食卓にお肉が届くまでという映像を見たが、たしかに普段我々がスーパーで目にする綺麗にトレーに盛られた精肉からは一切感じられないグロテスクな映像がそこにはあった。
焼肉店でバイトをしていたこともあって、肉を見ただけでどの部分の肉かわかるような座布団ほどある肉を切ってきたが、そこに至るまでの処理はそれとは比べ物にならないほどの生々しさを持っていた。

しかし、何故絶対に検索してはいけなかったのだろうか。
自分が食べているものが、自分の血となり肉となるものがどのような過程、処理を経て自分の口に入るのかを知らないというのはてとも恐ろしく感じてしまう。

まだ未熟な小学生のころにこれを見せられてしまうと「可哀想だからお肉は食べられない」なんて言い出す子が出てくるかもしれないが、ある程度の年齢を経た成人くらいになればとても意味のある映像になるだろう。
フィルターをかけて見ないフリをすることは簡単だ。だからこそ避けたい。
他にも気づかないところでこういったフィルターがかかっているものが多くあるのだろう。

新しい免許証作成までの時間つぶしに愉快な天下り団体が作ったB級ビデオを見せる暇があったらこういう映像を見せるのはどうだろうかなんて思いながらヨーグルト食べる。
とりあえずご飯粒はお茶碗に残さずに最後の一粒までしっかりと食べられる人が僕は好きです。