ダウニーJKの香り

会社員の会社員による誰のためにもならないくそ日記

カメラ・写真について聞いてくる人に渡す用のテンプレ

昔にこんなテンプレを作っていたことを思い出したので保管しておきます。

 

露出の基本は水道の蛇口
写真の露出の理論は水道の蛇口から出る水がコップに溜まり満杯になることでよく例えられます。この例えはとてもわかりやすいのでここでもこの蛇口から出る水を使って説明していきます。

では、イメージしてみてください。蛇口の下にコップを置きます。そして水を出してちょうどこのコップに水を一杯入れてみてください。簡単にイメージできますね。それを覚えておいてくださいね。

露出を説明するときに必要な要素が3つあります。

●水を出している時間=シャッタースピード(光をフィルムやセンサー面に当てる時間)
●栓の開き具合=絞り(レンズ内を光が通る道の広さ)
●コップの大きさ=ISO感度(感度が高いとコップは小さく、低いとコップは大きい意味となる)※感度は高くなるとノイズが発生し画像が汚くなります。

この3つだけなんですが、絞りやISO感度などと言ってもいまはよくわからないかもしれませんね。そういうときは、水道の水の例えのほうをイメージして理解してみてください。

露出量はこの水を出している時間=シャッタースピードと栓の開き具合=絞りの組み合わせで決められます。

では具体的にみていきましょう。


適正露出ってなんでしょう?
イメージの中で用意したコップの中に水を溜めてみてください。まず最初に栓を開けます。すると水が出てコップに水が溜まり一杯になったら止めてみてください。簡単にイメージできましたね。

ですが、このときイメージしている水の出ている量は人それぞれのはずです。たくさん出している人もあれば少ししか出してない人もいることでしょう。結果的にどの場合でも水はコップ一杯になりました。

これが写真でいう適正露出と同じことなんです。適正露出とは、最も写りがよい状態になる光量をフィルムやセンサー面に与える露出値のことです。適正露出で撮る写真がベストというわけではなく、露出の基準値とするものです。

いろんな水の出し方でコップ一杯の水を溜める、つまり適正露出にするには何通りも組み合わせがあるということです。


わかりにくい!そんなときはまた水道の水のイメージに戻ってください。

それでは、細く水を出してみましょう。コップに水はゆっくり溜まっていきます。ちょっと時間がかかりますね。これを写真の露出にあてはめてみると、栓が少ししか開いてないということは、レンズの絞りも小さいということですね。

それで長い時間水が出ているということは、シャッタースピードが長くなっているということです。きれいにコップが水が溜まったところで適正露出です。


太く水を出せばアッと言う間にコップには水が溜まります
今度は、太く水を出してみましょう。勢いよく水が出てきます。アッと言う間に水が溜まりましたね。

写真の場合にあてはめてみましょう。水を勢いよく出すには栓を大きく開きます。絞りもここでは大きく開くことになります。アッと言う間に水が溜まったということはシャッタースピードは短かったわけです。もちろんきれいに水が溜まったところでこれも適正露出です。

つまりコップの容量に応じた水をきれいに溜めることができる組み合わせが適正露出ということなのです。コップ一杯の水を溜める時間は人それぞれのように適正露出は自分が好きなものを選べばいいということでもあるわけですね。ここまでおわかりいただけましたでしょうか。

 

 

絞りにはどんな効果が?
なんとなく露出のことが理解していただけましたでしょうか。なんとなくでいいです。こういうものは、実地とあわせて段々わかってくるものですから。

ここまで理解してもらうときっと次に「その絞りとシャッタースピードを変えることでどんな効果があるの?」と疑問に思うことでしょう。簡単にその効用を説明しておきます。

絞りはその値を変えることでピントの合う範囲をコントロールすることができます。専門用語では「被写界深度をコントロールする」などというのですが、「被写界深度」ってなんか意味の想像すらできにくいすっごい難しい言葉ですね。なのでピントの合う範囲をコントロールするものと覚えておくといいでしょう。

よく写真を見ながら「ボケがいい感じですね」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。この「ボケ」を作るのが絞りのコントロールなのです。絞りでピントの合う部分を浅くしておけば、後の部分はピントが合わなくなりボケが生じます。逆に隅々までこれにピントを合わせたければピントの合う部分を深くしておけばいいわけです。

この絞り値は数字が小さいほど開き具合が大きくなります。つまりピントの合う部分が浅いわけです。逆に数字が大きくなるほど開きが狭くなり、ピントの合う部分が深くなります。

 

以上の点を踏まえてライブハウスでの撮影をしようとするとまず動く被写体とめなきゃならんからシャッタースピードは早めにしなきゃなりません。水が流れる時間が少ないということは、水を太く出さなければならない。ということは絞り開放気味で、しかも明るい(口径がおおきい)レンズが必要です。しかし絞り開放ではピントが甘いので少し絞ることになります。
コップを小さくする方法(感度を上げる)も可能ですが、ノイズが多くなるので要調整となります。高感度でノイズの少ない機種は少し前の低画素機かノイズ処理の上手い最新機となります。

まあ道具はいろいろあるけどあとは撮って撮って撮りまくればきっと狙ったものが撮れるはず!

まあこんな感じで参考に